モーニング娘。DVDマガジンVol.37

 2010年秋ツアーダイジェスト。
 ライブDVDも2枚組でボリューム感"大"だったけど、こちらのほうも収録時間は1時間35分とやはりいつものツアーダイジェストよりも厚みのある内容でした。亀井絵里・ジュンジュン・リンリンの3人が卒業するという、モーニング娘。のターニングポイントの一つとなるツアーだったので、こうなるのも必然ですね。

道重「6期MCに関しては『馴れ合いにしたくない』っていう意識があった。前回のツアーと同じような話しかできなかったり、『6期は似たような話の展開しか持ってないんだね』って思われたら嫌だなって思ってて、そこは自分にとってプレッシャーだった。だからコンサートのない月曜日から金曜日の間に何か話すネタはないかって考えてた。でもやってみると、6期はなぜか自然と面白くなってて、そこまで考える必要もなかったと思う」

 そういう意識が大事なんだと思う。6期のMCではそこまで事前に考える必要がなかったように感じられたかもしれないけど、さゆみんが事前に頭の中でやってたシミュレーションが無意識のうちに役に立ってたのかもしれない。
 こういうさゆみんの凄いところは、あまり謙遜せずに、堂々と後輩に教えていってあげてほしいなぁ。メンバーみんながさゆみんみたいに喋りが達者になるべきなんて思わないけど、MCのときやラジオやテレビに出たときに、あまりに喋ることがないと寂しい結果になるのもまた事実。さゆみんが教えることができるものは大きいと思う。

新垣「ジュンジュンはMCで言葉が過ぎたりしてダメ出しをよく受けてた。そこに私も呼ばれて『ジュンジュンのフォローをよろしく』って言われた。リンリンにはそういう心配はいらなかった」

 ガキさんも大変だな(笑)。またガキさん自身もそうやって頼りにされるのを意気に感じて頑張っちゃうタイプだと思うから、そこが難しいところなんじゃないかなぁ。ガキさんの良いところでもあり、行き過ぎちゃうところでもある。亀井ちゃんが「ガキさんの笑顔が少なくなっていたことが寂しかった」って言ってたけど、こういうようなサブリーダーの役割をやっていくうちにそうなっちゃったんでしょうねー。

高橋「このツアーはリハーサルからみんな気が引き締まってた。特に絵里。絵里が率先してメンバーを引っ張ってて、みんなそれに乗っかってた気がする」

 「絵里が率先してメンバーを引っ張ってた」って、愛ちゃん正直すぎ(笑)。卒業メンバーがラストツアーでメンバーを引っ張っていく存在になるのはよくあることだし、全然良いことなんだけど、それをこんなにあっさり認めるリーダーは愛ちゃんくらいだろう(笑)。本当に自分を大きく見せようとしない人だなぁ。
 そして今、春ツアーを観た人の感想を見ると、口々に「高橋愛の存在感・弾けっぷりがすごい」と言ってる。やっぱり卒業を間近に控えたメンバーってそういうもんなんでしょうね。

高橋「『この8人は過去最高だと思ってる』って言ったMCは、自分で言ってて全然恥ずかしいと思わなかったし、自信があった。だんだん難しいことに挑戦してきたし、クオリティは上がってると思う。私たちは先輩メンバーよりも芸歴は短いけど、今のレベルのパフォーマンスは私たちにしかできないと思ってる。同時に、その言葉に恥じないような公演にしなきゃ、って思ってた。」

 愛ちゃんがこんなに言い切るとは珍しい…。それだけ強い実感があるということなんでしょうね。