「OH! HAPPY MORNING」 110624 高橋愛・道重さゆみ

道重「私はキャラを貫くタイプで、それを楽しんでやってるんだけど、9期には自然体なままでいてほしい気持ちが強い。それが9期の良さだから。たまに『道重さん、キャラあっていいですね』って言われるけど、9期には自然体のままで十分にキャラがあるから『作らなくていいんだよ?』って思う」
高橋「9期の無邪気でかわいいところや素人っぽいところがファンの人にとっても魅力だと思うから、あまりアドバイスして教えすぎないほうがいいかなって思ってる。例えばダンスをかっこよく踊れるようになってほしいとは思うけど、でも今はまだ早いかなって」

 さゆみんの言う通りだと思います。いくらキャラを確立しようとしても、元々本人の中にあるキャラじゃないと結局はサムいことになるし、そんな作ったようなキャラは長続きしないんですね。本人が元々持ってるキャラを「どう出していくか」が大事で、でもまだ中学生のうちはそんなことすら考える必要もないかもしれない。歴代メンバーでも中学生のうちから"意識して"キャラを出してたメンバーなんてほぼ皆無なんじゃないかなぁ。強いて言えば中学3年生のころの辻ちゃん加護ちゃんはそうだったかもしれないけど。それでもそのころには彼女たちはすでに「3年目」でしたからね。
 よく個性的だったと振り返られる4期メンバーだって最初からキャラが立ってたのは辻ちゃん加護ちゃんの二人だけで、しかも単に子供だっただけですよ(笑)。そういうキャラにしようとしてたわけじゃない。よっすぃーがボーイッシュなキャラを確立してくるのはもうちょっと遅くて、かなり先輩たちに馴染んだ後でした。それもまるっきり作ってるわけじゃなくてよっすぃーの中にあったキャラですよね。石川さんは一般的にはたぶん「お嬢様」っぽく見られてたと思うんだけど、それも同年代の後藤さん・よっすぃーとの対比でそう見えただけでしょう。『ハロモニ』を細かく観たり、ラジオまでチェックしてるようなファンにとっての石川さんは、またちょっと違いますよね?(笑)
 さゆみんは自分で「キャラを貫くタイプ」って言ってるけど、それも元々さゆみんの中にあるキャラを"強く押し出していく"だけであって、メディアに出るために作ったわけじゃない。
 亀井ちゃんにしても、一番キャラが立ってて一番愛されたのは、最後の1年の「熱くて思いやりがあってアホな亀井ちゃん」でしょう。一番飾り気がなかったころの亀井ちゃんですよ。
 僕にとってリーダーになる以前の愛ちゃんは"メインボーカルの一人なのに印象が薄い人"だったけど、リーダーになってラジオ番組をやり始めたころからは十分に魅力的なキャラを持ったメンバーだと感じるようになりました。意外とオチャメなところだったり、後輩好きなところだったり、全然偉ぶらないところだったり。それも愛ちゃんが元々持ってるキャラなんですよね。

 キャラがどうのこうの言うような風潮になったのは『うたばん』のせいだったっけなぁ…。もう遠い昔過ぎてはっきり思い出せないけど、たぶんそんな感じだったと思う。それで『ハロモニ』とかでメンバーのキャラを引き出そうといろいろとやってたような気がするんだけど、何度も言うように、そんな取ってつけたようなキャラじゃダメなんですよね…。今の愛ちゃんのキャラ、ガキさんのキャラ、最後の1年の亀井ちゃんのキャラを見ればわかるように、結局は本人の中に元々あるキャラじゃないと輝かないんですよ。「こういうキャラにしよう」とかいう発想はダメ。
 さゆみんのこの指摘はマネージャーさんたちには参考にしてほしいし、さゆみんもこのことを遠慮せず9期に伝えていってあげてほしいなぁ。

 次の愛ちゃんも良いこと言ってる!愛ちゃん本人は洋楽アーティスト系の志向が強い人だけど、さすがに10年間ハロプロで育ってきただけのことはあって、かなり本質を突いたアイドルプロデューサー的見識!(笑) 新メンバーにとって「総合的にみてプラスかどうか」を考えた上でアドバイスするなんて、さすがは長くリーダーをやってるだけはあるなぁ。
 愛ちゃんの後輩好きなところはいつも素敵だなって思います。モーニング娘。だけでなく他のハロプロの後輩たちの成長も嬉しそうに語っていて、本当に後輩のことを愛してるし、そんな後輩たちと競い合いたいという"健全なライバル心"も持ってる。まさにハロメンのお手本となる存在ですね。