RIHO-DELI 111204 鞘師里保・鈴木香音

鞘師「香音ちゃんがテストの答案用紙を仕事場まで持ってきて私に見せてくる。『これがテストの答えなの?』って思っちゃうくらい可笑しかった」
香音「答えがわかんなくて、『先生優しいし、ふざけちゃお』って思ってふざけた解答をしたんです」
鞘師「私が香音ちゃんの倍の得点取ったやつあったんだよね…?」
香音「それがその植物の問題でふざけた理科だったんですよ(笑)」

香音「この一年は濃かったですね。走り去っていった気がします。一番濃かった出来事は高橋さんの卒業コンサートだったけど、緊張っていう面で言うとレッスンを受けてるときが一番緊張しました」
鞘師「香音ちゃんは毎回リハーサルに行く度に緊張してるらしく…」
香音「そうなんですよ。私、人よりも覚えるのが遅くて。だからいつも緊張しながらリハーサルに行くんです。
 初めてのレッスンは『友』っていう曲をやったんですけど、そのときのことはすごい覚えてます。今思えば覚えやすいダンスだと思うんだけど、そのときには全然覚えられなくて。本当に一つ一つの振り付けが頭の中から去っていくんですよね。そして自分だけが置いて行かれる、みたいな。その記憶がずっと残ってるんです。
 今は前よりは覚えるのが早くなってきたけど、里保ちゃんには及びませんね。里保ちゃんは風のように早いです(笑)」
鞘師「特に好きな曲だったらダンスの先生が踊ってるお手本DVDを見て1時間で覚えられる。ダンスが好きなんです」
香音「すごいな、里保ちゃんは。ほんとに神様のようなダンスセンスですよね」
鞘師「でもオーディションのとき、香音ちゃんは1日目に踊れなかったダンスを2日目には完璧に振り付けを覚えてて…」
香音「あー、恥ずかしい。そんなこと言わないでよぅ(笑)」
鞘師「これが”モーニング娘。になるセンス”っていうか。つんくさんが見抜いたところなのかなと」
香音「あーもう、かっこいい風に仕立て上げてくれちゃってありがとうございます(笑)。まぁ里保ちゃんみたいに上手く踊れないんで、そんなにかっこよく話さないでいいよ(笑)。
 でも最近は上手い人のダンスを真似てみようと思うようになったんです。高橋さんからのアドバイスで。だから里保ちゃんのダンスを見て、真似してやってるんで、最近はダンスが楽しいです」
鞘師「ほんとに!?」
香音「ほんとに」
鞘師「やったぁ」

 自分のダンスが下手なことを何の気負いもなく素直に認めて、里保ちゃんのダンスの上手さを進んで褒める香音ちゃんは大人だなぁ。自分が中学1年生のとき、例えば自分よりもスポーツが上手い同級生とかに対してこんな態度は取れなかったなぁ。
 りほりほの「これが”モーニング娘。になるセンス”なのか」って、こういうフレーズはよく使われる表現ではあるんだけど、でも加入して1年経ってない子の言うセリフじゃない(笑)

鞘師「今年一番印象に残った出来事はオーディションの合宿。初めて親元を離れて暮らしたような感覚になった。合宿に集中しなくちゃいけないのに、心の片隅にずっと家族のことがあって『お父さんやお母さんに会いたいな』って思ってた。一人で寝ることも出来なくて」
香音「里保ちゃんって案外そうだよね」
鞘師「いつも妹や弟と一緒に寝てたんで、一人で寝るのには恐怖心があった。初めての場所で寝るのも怖かったし。
 家族に会えない中で、あれだけ集中してオーディションをやれた自分はほんとに頑張ったなって(笑)。今もツアーで一人部屋になるとすごく心細いけど、頑張って耐えてる感じです」
香音「最初のころ里保ちゃんが『一緒に寝よ?』って私のベッドに入ってきたんだけど、私は一人が好きなんで(笑)、『里保ちゃん、隣のベッドに行ってよ…』って感じだった。最近はそういう風に言ってくることがなくなったんで、成長したなと」
鞘師「最初、香音ちゃんに『やめてくれない…?』みたいにすっごい嫌がられて(笑)。香音ちゃんのベッドに座ってたら『人のベッドに勝手に座らないで』とか言われて(笑)」
香音「他人が一日過ごした服でベッドに座るっていうのに抵抗があったんですよ」
鞘師「香音ちゃん意外とキレイ好きなんですよ」
香音「『意外と』って言うなよー(笑)」

 ひとりで寝るのが怖いりほりほのエピソード、是非さゆみんに聞かせたい(笑)。
 自分の部屋がちゃんとあるみたいなことを話してたけど、あれは東京の家のことだったのかなぁ。それか、広島の家にも自分の部屋はあるけど、寝るときは姉弟一緒っていう習慣だったか。