小島慶子キラ☆キラ 120216 吉田豪コラム

 吉田豪さんがモーニング娘。10期メンバー工藤遥へインタビューした結果をレポートするコーナー。
 吉田豪さんはハロプロのことを「AKB48という強敵が現れたことでハロメンの対抗心が燃えて、ハロプロが面白くなってきてる」という風に評してたけど、それはどうかなのなぁ。ハロメンの意識の高まりは(AKB48どうこうじゃなくて)「(もう一度)ブレイクしたい」っていう気持ちとハロメンの年齢の上昇(芸歴の長さ)によるもの、というのが僕の実感だなー。
 さゆみんが「17歳ころからちゃんと意識を高くして仕事に取り組むようになった」って言ってたけど、他のハロメンもだいたいそんなもんじゃないんですかね。同時に17歳ごろっていうのは、高校生のメンバーがそろそろ自分の進路を決める時期で、多くのメンバーがその頃くらいから仕事に対する意識が高くなるんですよね。今はベリキューのメンバーがその年頃をもう過ぎようとしてる時期だから、僕にはメンバーの意識の高まりはすごい自然な流れに思えます。

 「人気があった頃のモーニング娘。には中澤さんや石黒さんがいたから大人も応援しやすかった。今は若い子ばかり入れるから応援しづらい」というこれも吉田豪さんの意見。これはその通りだと思います。ただ、どういう意図で言ってるのか?というところでちょっと引っかかっちゃいました…。
 ハロプロはオーディションでは飯窪春菜が入るまで3期から9期までずっと中学生以下のメンバーしか入れてない(留学生は別として)し、2001年に中澤さんが卒業した時点で19歳の飯田さん・安倍さんが最年長のグループになってたんですよね。「もうその頃からハロプロはずっと間違ってた」っていう解釈でいいのかなぁ。それだったら、筋が通ってるし、正直賛成できるんですよね。僕は人気の落ちた一因にはそれもあると思ってるので。
 (そんな”客観的な分析”とは別に、今のハロプロの体制は前身とも言える”ワンダフルハーツ”の頃からずっと大好きなんですけどね(笑)。人気のあるなしと好き嫌いは別。)

 だからその「メンバーに大人がいなくなったから人気が落ちた」という論理を、まだモーニング娘。にメジャー感があった2001-2004年あたりもひっくるめて適用して「2001年からずっとそうだった」って言ってくれるんだったら、それはそれで納得できるんです。実際2001年から徐々に下降線をたどって行ったんだから、とても説得力のある意見だし、僕も同意見だし。
 でも、まだメジャー感のあった2001-2004年あたりは除外して、近年のハロプロモーニング娘。)だけを否定したいためにその理屈を使うんだったら、都合よくストーリー作ってんじゃねーよ(笑)って思いますね。

 なんかいろんな事柄を自分に都合が良いように結びつけたり解釈したりして「近年のハロプロ」だけを貶そうとする人がよくいるから、つい疑っちゃうんですよね(笑)。「ハロプロの悪口は言いたいけど、ブームになってた頃の、自分も好きだった頃のハロプロは肯定したい」みたいな人。
 だから吉田豪さんはどういう意味合いで「メンバーに大人がいなくなったから人気が落ちた」って言ったのかな?っていう点だけ引っかかりました。しっかりした知識を持ってる方だと思うので、ちゃんと00年代前半も含めて言ってくれてたのかもしれないです。だったら納得で、何の問題もないんですけどね。