柳原可奈子のワンダフルナイト 120226 真野恵里菜

 2ndアルバムのレコーディングで、最後に渡された曲が『堕天使エリー』だった。で、家に返って聴いてみたら、「これは曲って言えるのかな?」ってひっくり返りそうになった。デモ音源にもちゃんとなぞなぞが”仮”として入っていたけど、レコーディング当日には新しいなぞなぞが20問用意されてて、ぶっつけ本番でブースの中に入れられて、本当の真剣勝負でした。マジなリアクションだから本当に恥ずかしくて、あれ以来自分で聴けないんですよ(笑)

 自分が大きく変わったきっかけは去年の5月6月のソロコンサートだった。はじめて2時間を一人でやり切ったコンサートだった。10代の頃は大人の人に言われたことをやるので精一杯だった。
 でも20歳になって、スタッフさんが私に任せてくれるようになった。衣装やセットリストに関する意見も聞いてもらえるようになった。「リハーサルの時間の配分も自分で決めていいよ」って言われて、「ピアノの時間」「歌の時間」など、自分で考えて配分していった。
 そこから「もっと自分の意見を出したほうがいいんだ」っていうことに気づいた。昔よりも今のほうがお気楽というか、難しく考えなくなった。

 リハーサルの時間配分まで真野ちゃん自身が決めるとは!。スタッフさんから信用されてるんだなぁ。
 それにソロだからこそ可能なことですよね。ソロの場合、歌に不安があれば歌を重点的に、ダンスがまだ体に入ってなければダンスリハを多めにといったふうに、真野ちゃんのやりやすさや真野ちゃんの必要に応じてやっていくのが全体の完成度を上げるには一番良いでしょうし。
 グループだと、いろんな状態の子が同時に存在してるわけだから、こうはいかない。

 人として尊敬される女性になりたい。去年だけでハロー!プロジェクトに新メンバーが12人入った。でも私はソロなので、教えてあげられることも少ない。そう考えたとき、「こういう女性になりたいな」って思われるような女性になりたいって思った。

 物覚えが悪くて、エッグのときはダンスレッスンでもボイトレでも居残りだった。でも怒られることが嫌いじゃないんですよ。エッグのときは、怒られないと「見てもらえてるのかな?」って不安になった。