今夜もうさちゃんピース 120409 道重さゆみ

 エイプリルフールの前日、大阪でのコンサートのために泊まってたホテルでマネージャーさんに呼び出されて、「明日、9期10期に嘘つくから」って言われてDVD用のドッキリ企画があることを知った。
 最近こういう企画はいつも9期10期フィーチャーになってるから、ガキさんが最後のツアーだし、「9期10期のドッキリでガキさんも騙しちゃうか、ガキさんに何か別のドッキリを仕掛けたい」って提案した。マネージャーさんもOKしてくれて、「そうしよっか。じゃあ何か思いついたら連絡して」って言ってくれたので、どんなドッキリがいいかその夜めっちゃ考えた。

 ひとつ思いついたのはつんくさんからのお手紙が来るドッキリ。お手紙の内容は「10期メンバーがまだそんなに育ってないから、新垣の卒業をもうちょっとだけ延ばして、新垣に育ててほしい。卒業後のスケジュールはモーニング娘。とうまく両立できるように、マネージメントとも話しあって了承が出ているので、あとは新垣の気持ち次第だよ」というもの。でもこの案は「微妙に笑えないかもなぁ」って思って、マネージャーさんに送る前にボツにした。
 次に考えたのはれいなとさゆみがケンカをするドッキリ。ケンカして、「もう次のリーダーはガキさんが決めてくださいよ!」っていう流れになるというもの。でもケンカしてるところにカメラが入ってるのもおかしいのでこれもボツ。
 結局ガキさんへのドッキリの良い案は思い浮かばなくて、9期10期へのドッキリをガキさんへも仕掛けることになった。やってみて、やっぱガキさんにも仕掛けて良かったと思った。入ったばかりの新人のりアクションとガキさんの昭和臭の漂うリアクションの違いが見れた(笑)。

 ガキさんにドッキリ企画をすべきっていうさゆみんの提案は正しい!
 卒業していくメンバーって、「メンバーとの時間を楽しもう」っていう気持ちが強くなるからか、卒業が近づくにつれてどんどん丸くなって、いい意味で素直になっていくんですよね。これは最近だけじゃなくて安倍さんや石川さんの頃からそう。卒業間近に後輩からいじられて楽しそうにしてる安倍さんや石川さんは愛らしくて好きだったなー。
 ガキさんは普段ドッキリ企画を掛けられる側のメンバーじゃないけど、ドッキリ企画をやってもらって嬉しかったんじゃないかなー。
 さゆみんの「つんくさんからのお手紙」のドッキリ案、いいですねぇ。でもこれはもっと早くから企画してしっかり準備しなきゃ無理ですね…。

 エイプリルフールにはもう一つえりぽんにもドッキリを仕掛けた。
 新幹線の席は必ず先輩と後輩で隣同士になる。えりぽんはいつも「新垣さんの隣がいい」って言ってるけど、まだ一回もガキさんの隣になったことがない(笑)。そこでえりぽんに「今日はガキさんの隣だよ」って嘘を教えて、実は隣はさゆみだったっていうドッキリを仕掛けることにした。
 朝からマネージャーさんも含めて念入りに前フリをして、生田も席順表を見て喜んで、新幹線に乗る前からずっとガキさんにベッタリだった。
 さゆみの予想では、先に席に座ってるさゆみを見て生田は「新垣さんじゃない!」「えー、新垣さんが良かった…」って言ってガッカリするだろうって思ってた。新幹線の席に着くとき普段から生田はそういうことを言ってるから。その隣の人の気持ちは無視して(笑)。だから今日もそういうことを言うんだろうなって思ってた。
 でもその日に限って「あー、道重さんだー」みたいに喜んでくれて、「新垣さんじゃなきゃヤダ」みたいなことは言わなかった。たぶんさゆみに気を使ってくれたんだと思う。そこでいつものリアクションをしてくれれば「これドッキリだったんだよ。馬鹿だねー(笑)」みたいな感じでネタバラシしたかったのに、生田が喜んじゃったからネタバラシできなかった。
 その後さゆみはそのまま音楽を聴きながら寝たんだけど、音楽が終わってもイヤホンはしたままあまり寝付けずにいた。すると生田が後ろのマネージャーさんに向かって小声で「もう!すごいショックなんですけど!何でですか?!さっき席順見せてもらったじゃないですか!すごいショックです〜」って言ってた(笑)。そこでネタバラシすれば良かったんだけど、なんかそれを言うのが恥ずかしくなっちゃって、「さっき生田に気を使ってもらったし、ここはさゆみが気を使おう」って思って寝たふりを続けた。
 嘘ついていい日でも嘘つくもんじゃないなって思った(笑)。

 好きな果物はグレープフルーツ・梨・オレンジ・みかん・イチヂク・ビワ。イチヂクとビワは実家の畑にあって、お腹がすいたときによく取って食べてた。

 れいなが後輩にいらなくなった服をあげるという話をしてて、さゆみも「Tシャツとかでもよかったらいる?それはいらないか」って聞いてみると、みんな「いります!」って言ってくれた。飯窪には「私が道重さんのくれるものを『いらない』って言うと思います?」って言われた。
 それで、れいなと「千葉でのコンサートの日に持って行こう」って話してたんだけど、れいなはその2日前に持ってきてた(笑)。なんか出遅れた気分でさみしかった(笑)。
 服だけじゃなくてキーホルダーとか入浴剤とかいろいろ持って行くと、みんなすごい喜んでくれた。みんなが喜んでくれる様子が嬉しかったから、また何か持って行ってあげたい。

 「リーダーになりたい」って言ったことはあるけど、それはならなくてもいい状況だからこそ言えたんだなって思う。愛ちゃんがリーダーだったころによくそういうことを言ってたんだけど、それは次のリーダーがガキさんだろうなって思ってたからこそ、無責任に言えた。そのころの気楽さに戻りたい(笑)。

 19時からの夜公演のときはちょっとでもMCが長引いたりすると21時を過ぎちゃうから、21時以降出演できないメンバーがいる関係上、スタッフさんから「絶対に21時をこぼれないで(過ぎないようにして)」って厳重に言われる。監督にも「MCを絶対長くならないようにして」って言われる。
 最後のMCでは後輩のメンバーから挨拶をしていくから、「ちょっと長くなってるな」って思うときは先輩メンバーが挨拶の内容を削ったりコンパクトにしたりしてなんとなく調整する。だからそのときすごい喋りたいことがあっても言えないこともある。
 そんなときでも「『うさちゃんピース』で喋れる」と思うことができるのが嬉しい。気持ちを伝える場所があることが心の支えになってる。絵里が卒業して、自分のことを話す話相手は今はガキさんだけど、自分のことを話すということで言えば『うさちゃんピース』が一番話してるかもしれない。こんなに包み隠さず話してていいのかなって(笑)。アイドルって嘘をつく商売だと思うけど(笑)、本当にこの『うさちゃんピース』に関してはそういうことがないんですよ。

 言えないことは伏せてるにしても、基本的には嘘はないでしょうねぇ。じゃないとあんな何の迷いもなく超ハイスピードで喋れませんよ(笑)。もしあの喋りで嘘がつけるんだったら、もう騙されても悔いはないです(笑)。
 さゆみんの「嘘をつくくらいなら、言えないことは最初からしなければいい」っていうスタンスは、僕は好きだなぁ。「アイドルといっても一人の女性なんだから…」っていう反論もあるだろうけど、やっぱり僕はこの”モーニング娘。に賭けてる”感じが好きだしかっこいいと思います。常人では得られない経験を得る対価として人生の一部を捧げる、このトレードオフの関係は僕はかっこいいし魅力的だと思うんだけどなぁ。

 『数学女子学園』のとき、れいながなかなか台本を覚えられなくて楽屋でゴミ箱を蹴っ飛ばした。一緒に楽屋にいて「どうしよう…」って思った。あのときの楽屋のシーンとする感じはすごかった。れいなと目を合わすことさえ出来ない状況。れいなは自分でゴミ箱を立ててゴミを拾ってたけど。

 れいなちゃんって、これを他のメンバーがやったらどう思うのかなぁ。他のメンバーがやっても許すんだたったら、まぁ筋は通ってるとは思うけど…。

 音程を取るのに「しっかり音を聴こう」って意識してて、でもそうするとコーラスのメロディに引っ張られちゃう。スタッフさんから「どっか行ってるよ、戻っておいで」って言われて、どうにかしたいんだけどどうにもならない。
 ディレクターさんが”音痴専用CD”っていう歌メロをピアノで鳴らしてくれてるCDを作ってくれてて、それを聴いて体に音程を覚えさせるというのをずっとやってる。初めてのツアーのときはソロパートのある全部の曲を作ってくれてて”フルアルバム”みたいだったけど、今回のツアーでもらった音痴専用CDは6曲くらいで、”ミニアルバム”になってた(嬉)。だから次のツアーではもうちょっと歌が上手くなって、音痴専用CDが”シングルCD”になればいいなって思ってる。

 ご飯に一番喜ぶのは鞘師里保ちゃんと飯窪春菜ちゃん。甘いものだったられいなが一番最初に食いつく。
 ガキさんが「鞘師は黙々と食べるよね」って言ってて、「たしかにそうかも」って鞘師が食べてるところを見てみると、食べてる間は何も喋らずにずっと食べてる。香音ちゃんはあまり食べるっていうイメージはない。香音ちゃんが残したものまで鞘師が平らげてる。