今夜もうさちゃんピース 120716 道重さゆみ

 「感慨深い」っていう言葉を最近覚えた。
 『つんつべ』に出演してつんくさんに「リーダーになってどう?」って聞かれたとき、「お父さんにメールで”かんしょくぶかい”って言われた」って言うと、「それ”感慨深い”やないか?」ってツッコまれた。そのときは「なるほど〜。わかりました」って言ってたけど、つんくさんが言ってたのが”かんがえぶかい”に聞こえてて、「”かんがえぶかい”ってああいうふうに書くんだぁ…」って思ってた(笑)。お家に帰ってお姉ちゃんに言うと、お姉ちゃんには「違うよ。あれ、”かんげいぶかい”って読むんだよ」って言われた。
 でも「あれ”かんがえぶかい”なんだよ。つんくさんが言ってたから本当だと思う」って言って、確認のためにケータイで”かんがえぶかい”って打ってたけど”感慨深い”にならなかった。そのときは結局わからなくて、『つんつべ』の放送を観た後にお母さんに「”かんがえぶかい”って打っても変換されないんだけど」って言うと、「”かんがいぶかい”だよ」って言われてやっと答えに辿り着いた。

 23歳くらいで「感慨深い」とかあんまり使わないもんねぇ。「しみじみ〜と思った」みたいに言えばいいだけだし。
 でもまぁ、こういう話を聞いてると、さゆみんたちと僕(たち?)とでは日本語の捉え方の感覚が少し違うんだろうなぁっていうのは感じますね(笑)。僕だったら「概」「漑」「慨」みたいなのはパッと見た瞬間まず「『がい』以外ありえない」って考えちゃうもんなー。
 でもさゆみんはこの語彙力でも、文章表現力もトーク力も僕よりも遙か上なんだから、尚更すごい。表現力や伝える力がすごいんだろうなー。

 最近、れいなの誕生日に行われたバスツアー・メンバーのバースデーイベント・小学校中学校の卒業記念イベントといろんなイベントが開催されてたから、私の誕生日にも何かイベントをやってもらえるんじゃないかとすごく期待してた。誕生日の7月13日は金曜日だったから、土日の14日15日あたりに絶対イベントのスケジュールが入ってくるだろうと思ってた。7月7日が誕生日の生田衣梨奈ちゃんと合同のバースデーイベントになるのかな、とかも考えてた。
 でも結局イベントはなかった。生田の誕生日には『One・Two・Three』のイベントがあったからまだ良かったけど、私の誕生日には普通にハローのコンサートのリハーサルをしてた。
 バスツアーとかイベントとかやって、誕生日をファンの方と過ごせたメンバーがすごい羨ましかった。「誕生日を祝ってほしい」「ファンの人達と一緒にいたい」っていう気持ちもあったし、ファンの人も「祝ってあげたい」って思ってくれてるから「祝わせてあげたい」っていう気持ちもあった(笑)。上から目線な言い方になっちゃったけど、「そういうイベントに参加したい」って思ってくれてるファンの方がいるのに、そういうイベントを開催できなかったことを「ごめんなさい!」って思った。
 昔は簡単にそういうイベントは出来なくて、握手とか一緒に写真を撮ったりはハワイツアーくらいでしか出来なかったけど、最近はファンの方との交流できる機会が増えてきたから、せっかくなら私の誕生日もイベントをしたかった。
 9期10期はたくさんイベントをやらせてもらってて、私が入った頃は全然そういうのがなくって…。ただの嫉妬なんですけど。嫉妬だと思って聞いてください(笑)。ファンの方に自分をアピールする場所がほんとになかった。だから17歳のときにこの『うさちゃんピース』が始まったときは「自分の話ができる!」って思ってすごい嬉しかった。
 それに比べて、今はラジオ番組を用意してもらったりとかして新メンバーにスポットを当てられることが多くて、恵まれてると思う。だから9期10期には自分たちが恵まれてる状況にあることをわかってほしい。『One・Two・Three』では期ごとの曲を作ってもらったり、期ごとでジャケットを撮ってもらったり、さゆみが新人の頃は絶対なかった。
 そういう変化は良いことなのかもしれないけど、自分の新人の頃と比べると切ない気持ちもある。
 新メンバーが「ソロ曲が歌いたい」とか言ってるのを聞いて、「1・2年でそういうことを言える時代になったんだな」って思う。さゆみがソロ曲を歌えたのは5・6年経ってからだったから。そういうことを特に言ってるのは生田なんだけど(笑)、「そっかぁ。でも考え方が違うのはしょうがないかなぁ…」って思いつつ、「でも自分個人じゃなくてモーニング娘。全体でイベントとかいろんなことが出来たりすることだけでもすごいことなんだけどなー」っていう思いもある。
 今までバースデーイベントをしたことがないので、来年はあるといいなぁって思ってる。

 6期と9期10期の新人の頃の状況はたしかに違うけど、6期は6期で十分恵まれてましたよね。
 プライムタイムで6期オーディションスペシャル番組、『ハロハロ!6期DVD』、ハロモニ、デビュー曲『シャボン玉』で田中れいな大抜擢&さゆみんセリフ、歌番組にたくさん出れる状況、さいたまスーパーアリーナなどの大会場でのライブ経験、『Mの黙示録』、”あぁ!”に田中れいなさくら組おとめ組…etc
 9期10期に嫉妬するほど「自分をアピールする場所がなかった」ってこともないと思うし。っていうか、さゆみんはテレビに出る度に、結構な頻度でおいしい所を持って行ってた(笑)。
確かにラジオ番組やイベントについては9期10期のほうが恵まれてるけど、ラジオ番組に関しては「もしラジオ日本という奇特な局がなかったら…」っていうのもあるし(笑)、イベントは新メンバーどうこうじゃなくてハロプロ全体的として増えてますからねぇ。さゆみんは「自分が新人の頃は少なかった」っていうかもしれないけど、4期以前の先輩たちに言わせれば「在籍してた間ずっと少なかった」ってことになる(笑)。
 でもさゆみんの「自分個人じゃなくてモーニング娘。全体でイベントとかいろんなことが出来たりすることだけでもすごいこと」っていう考え方は、さすがはいろんな時代のモーニング娘。を経験してきたベテランの考え方だと思うし、リーダーがこういう地に足のついた考え方をしっかり持ってくれてるのは頼もしいですね。えりぽんにもきっとわかるときが来るでしょう。

 柳原可奈子さんのラジオに出演した。柳原さんはすごいハロプロに詳しくて『うさちゃんピース』でした話とかもよく知ってたから、柳原さんに「その話もう聞いたよ」って思われないように『うさちゃんピース』でしてない話をしなきゃって思って頭をフル回転させてた(笑)。
 柳原さんは”ただのファン”みたいな感じで、私の話にすごい興味を持ってくれて、「仕事なのにファンと話してる」みたいな感じが新鮮で楽しかった。しかも上っ面で好きな感じじゃなくて、9期のこともすごい良く知ってたし、10期のこともこれから知っていきたいって言ってくれてて、愛を感じた。

 お父さんとお兄ちゃんに対しては中学3年生くらいからつい最近まで反抗期だった。さゆみの頭の中でお父さんとお兄ちゃんを勝手に”気持ち悪い人”っていう風に考えてたというか、「男の人が家にいる」っていうのに違和感があったというか。
 お姉ちゃんも同じようなタイプで、ましてさゆみとお姉ちゃんが気が合うもんだから、お父さんとお兄ちゃんのことを2人で「こういうこと言いそう」「こういうことやりそう」とか想像して悪口を言ってるうちに、「お父さんとお兄ちゃんは気持ち悪い人」みたいなイメージが出来ていった(笑)。
 そういう話をしてお姉ちゃんと盛り上がってたら、お母さんに「お兄ちゃん、そんなこと言わんよ?それはあんたたちの頭の中だけよ」みたいに言われて、お父さんとお兄ちゃんのことを改めて見つめ直してみた。
 そうすると、お父さんは多少気持ち悪い部分もあったけど(笑)、お兄ちゃんはそういうところはなくて、むしろ「普通に優しくない?」って思うくらいの人だった。
 こないだお兄ちゃんから「誕生日プレゼント何がいい?」ってメールが来て、すっごいびっくりして、超一大事だと思ってお姉ちゃんに転送して報告すると、お姉ちゃんはさゆみのものは一緒に使えると思ってるから(笑)、いろいろ欲しいものを検索してリストアップして「これお兄ちゃんに送りつけ!」って言ってきて、それをお兄ちゃんに送った。
 さゆみとお姉ちゃんはポットデュオっていう調理器具がほしかったんだけど、お兄ちゃんはその後も「色はどれがいい?」とか聞いてきてくれて「すごい優しい親戚のお兄ちゃんみたいんだね」とかお姉ちゃんと話した。すると、お母さんに「親戚じゃなくて実の兄だからね!」って言われた(笑)。
 普通兄妹だったらそこまで優しくしないのに、お兄ちゃんは優しくしすぎるから逆に”気を使ってる親戚のお兄ちゃん”みたいな感じがしてた。
 さゆみとお姉ちゃんがお兄ちゃんと向き合おうとしたタイミングで、ちょうどよくお兄ちゃんも「誕生日プレゼント何がいい?」って言ってきてくれた。お互いが向き合おうとしたタイミングが一緒だったのがすごいなって思った。最近はお姉ちゃんとお兄ちゃんも仲が良くて、兄妹仲良くできてるから嬉しい。