ラジオ日本「立川志ら乃のサブカル天国」 120903 岡井千聖

岡井「Ustream『ゲスト・まーちゃん』は佐藤優樹ちゃんが大変すぎて、スタッフさんが『もうやりたくない』って言ってた(笑)。あんなにも話が理解できない子は私だけだと思ってたけど、他にもいたって思って」
志ら乃「年齢を考えてくださいよ」
岡井「いや、あのまま変わらず行きますよ、あの子は(笑)。絶対千聖よりも大変(笑)。でもピアノとかドラムとか才能があるからまだいいですよね。昔の私なんか何もなかったからもう大変でしたよ。いつ辞めさせられるかって。言うこと聞かなすぎて(笑)」
志ら乃「でもデビューしたらちゃんとしっかりやりたいって仰ってたじゃないですか」
岡井「とりあえずママとパパに『ちゃんとしっかりやりたい』っていうことを伝えてこいって言われてたから(笑)。最初は妹がオーディションに興味があって一緒に受けたので。自分で『歌をちゃんと歌いたい』って思うようになったのも遅かった」
志ら乃「それはいつぐらいですか?」
岡井「『Danceでバコーン!』らへんからですかね。結構遅かったんですよ。で1人のステージとかやって、歌をもっと頑張りたいって思うようになりました」
志ら乃「いいと思いますよ。私も心の底から『落語家というものに染まっていきたい』って思ったのが今年なんですよ。15年目で。だから今の岡井さんの発言を聞いて『デビュー当時からちゃんとやれよ』って思う人がいるかもしれないけど、やってるほうは気持ちの歯車が上手く合わないときがあるんですよね」

 「デビュー当時からちゃんとやれよ」って言うヲタの人、たしかに多そうだなー。中学生・高校生当時の自分のことは棚に上げて(笑)。
 それに対して、志ら乃さんの返答は即答で「いいと思いますよ」。志ら乃さん自身が演者として15年もやってきて、自分の経験に基いて仰ってるだけあって説得力がある。

岡井「今、演技をしたいってあまり思わないんですよ」
志ら乃「今これはやりたくない、っていうのがはっきりあるのは良いことだと思いますよ」
岡井「演技の仕事をしたときは好きだって感じるんですけど、それがDVDになったのを見ると『やっぱ自分向いてないな』って思っちゃう」
志ら乃「いいと思いますよ。弱点の克服なんてしてるヒマないんですよ。長所を伸ばさなきゃいけないんですよ。弱点の克服はその後からでいいんですよ。演技が下手だっていうのも個性になるんですよ。
 私の話になるけど、ようやく『落語さえやってればいいや』って思えたんですよ。落語家なんだから。今までは怖かったからどんな仕事でも繋いで行こうと思ってたけど、落語以外なくしちゃってもいいと思えるくらい落語に打ち込みたいって思うようになった。だから、岡井さんの場合は今打ち込みたいのは『歌』でしょ?」
 岡井「そうですね。だから握手会とかで『かわいい』『ダンスかっこよかった』って言われるよりも『歌が上手だった』って言われるのが一番うれしい」

 ここはつんくさんと志ら乃さんで考え方の違うところだなぁ。
 つんくさんはハロプロ内にいるメンバーに対しては長所を特化させるよりも「歌って踊れる歌手」「タレントとしての作法」ということを軸に基本的に同じ方向性の指導をしてると思う。

 何年か前、清水佐紀ちゃんが歌に身が入ってなかったときつんくさんが「お前はダンサーじゃない。歌を疎かにするな」というようなことを言って、ヲタの間で「キャプテンはダンスに特化したほうがいいのに」とつんくさん批判の声が上がった一件がありました。
 それが今では佐紀ちゃんも立派に歌って踊れるパフォーマーになって、僕はつんくさんの指導で良かったと思ってます。特に『ハロコン2012Winter〜ハロプロ天国〜』の『ガラスのパンプス』を見て「佐紀ちゃんは良いパフォーマーになったなぁ」って実感しましたね。
 もちろん佐紀ちゃんがダンスに専念したら今よりももっと上手いダンサーになったかもしれないけど、「でもそれって佐紀ちゃん佐紀ちゃんのファンにとってそんなに良いことかなぁ?」って思っちゃうんですよね。佐紀ちゃんがダンスに特化してダンサーみたいなポジションになった状態を想像して、今の状態と比較してみても、たぶん今の”歌って踊れる歌手”としてスキルアップした佐紀ちゃんのほうがみんな良いと思うんじゃないかなぁ。

 だからまぁ、志ら乃さんの言う「長所を伸ばす」というのも、つんくさんの「ハロプロの歌手・タレントとして一通りのことを出来るようにする」というのも、どちらもお二人の経験から導き出されたポリシーだし、どっちがより正しいとかはないんでしょうねぇ。

志ら乃「一緒に落語やりましたね」
岡井「今年一番緊張したと思います。緊張で泣きそうになって鼻がツーンとしてきて、心が震えてました(笑)。10年ハロー!プロジェクトにいて、今もう歌が歌えないとかダンスが踊れないとかいうことがないから、ステージに立つ前に緊張して『どうしよう…』ってなることがないんですよ。
 だけどこの落語の場合、『出来ないってわかりきってることをステージでやらなきゃいけない』っていう状況じゃないですか。もう『練習したい!』って思って(笑)」
志ら乃「すごいなぁ。その姿勢はやっぱりすごいですよ。『練習したい!』っていうその言葉で納得がいきました。この人は素晴らしい人だって。
 こないだ9期10期と落語をやったんですけど、9期10期は教わった通りじゃなくてメンバーを話しの中に入れ込んだりしてやってて、それで成立させるパワーや即興性はすごいなって思った。でも、聞いた落語を再現しようっていう能力は岡井さんや鈴木愛理さんのほうが圧倒的に高かったですね」
岡井「いやぁ、それなら良かったです。でも落語は次は5年後にやらせていただきたい」
志ら乃「あ、そうですか?割りと近いうちにチームのマネージャーから話が行く可能性がありますよ(笑)」

岡井「今年に入って3〜4kg太ったんですよ」
志ら乃「それは軽く言っていい話なんですか?(笑)」
岡井「私、体重に関しては結構ファンの人に公開しちゃってるので。もし個人ブログをやらせてもらえるとしてたら、自分の体重を公開してダイエット企画をやりたい。ファンの人とダイエット料理を共有して、一緒にダイエットしていくとか」