『Top Yell』9月号”OG13人が語る現役モーニング娘。”

 『Top Yell』9月号が発売されたとき、この特集がファンの間でも話題を呼んでて、それについてちょっと言っておきたいなーって思ってたんだけど、ハロプロの日々のメディア出演を追っていくのに忙しくて、なかなか余裕がなくて、書けずじまいでした。
 だからちょっと時期を逸してしまったけど、一点だけ言っておきたいと思います。

 安倍さん・飯田さん・矢口さんが言ってる「私たちの頃のモーニング娘。はもっとライバル心があった」「前へ前へ出ようとしてた」というコメントには、僕は違和感を感じます。僕はそれを言っていいのは中澤さんだけだと思います。中澤さんがいた頃のモーニング娘。は確かにそうだったですよ。でも中澤さんがいなくなった後は果たしてそうだったでしょうかね?
 
 安倍さんも飯田さんも矢口さんも2004〜2005年まで在籍してましたよね?中澤さんが卒業した後の2001〜2005年ごろのモーニング娘。はそんなにライバル心があってギラギラしてましたっけ?僕にはそうは見えなかったんですよね…。
 あの頃グループを面白くしてたのは主に辻ちゃん加護ちゃん、あと新人ながらさゆみんもコメントでかなり思い切りの良さを見せてたかなー。それに対して、安倍さん・飯田さん・矢口さんはもうかなり落ち着いちゃってたじゃないですか。もしそんな「ライバル心が大事」「前へ前へ出るべき」って思ってたんなら、先輩として後輩を引っ張っていく立場になったあの頃、どうしてグループをそういう方向にリードしていってくれなかったんですかね?

 だから、安倍さんたちの言う「私たちの頃のモーニング娘。」っていうのは、どうしても「中澤さんがいた頃のモーニング娘。」としか思えないんですよね。それじゃあ結局「(そういうムードを作ってた)中澤さんがすごかった」っていうだけじゃないですか。安倍さんたちがどういう姿勢で活動をしてたか、その姿勢が最も問われるのは安倍さんたちが一番上の立場になった2001〜2005年の頃だと思うんですよね。

 僕は2000年以来のモーニング娘。ファンだし、安倍さん・矢口さん・飯田さんだって十分頑張って活躍してくれたリスペクトすべきOGだと思ってますよ。そして『Top Yell 9月号』のこの特集の中でも、みんな現役モーニング娘。をリスペクトしてくれてて、肯定的に見守ってくれてるのもわかります。ただ、自分たちがライバル心や前へ前へ精神の中で”あの輝かしい全盛期”を作ったっていう自負があって、一言言いたくなっちゃったんでしょう。

 問題は、こういう発言の都合のいい部分だけを切り取ってひとり歩きさせて「安倍さん・飯田さん・矢口さんたちの頃のメンバーはライバル心や前へ前へ精神があった。それに比べてそれより後の時代のメンバーは…」っていう話にしようとする人たち。
 でもそんなときは落ち着いて思い出してみたらいいですよ。グループを引っ張っていく立場になった2001〜2005年頃の安倍さん・矢口さん・飯田さんがそんなに言うほどギラギラしてたかどうかを。