JFN「TOKYO No.1 カワイイラジオ」121020 譜久村聖・飯窪春菜

譜久村「ハロー以外のアイドルにどうしても興味が持てない。でも『他のアイドルの人たちもちゃんと見ないとダメだな』って思って曲を聴いたり歌詞を読んだりしてみた。
 それで『ハロプロの良いところは歌詞が深いところなんだな』って思った。他のアイドルの曲は、テーマを一つ決めてそのテーマに沿って書いてあるイメージ。でもハローの歌詞は読めば読むほど深くて、いろんなテーマが見つかるっていうか。テーマがあった上で隠れテーマがもう一つあるっていうか。
 最近笑っちゃった発見は、『HEY!未来』の2コーラス目のAメロの「♪女子集まりゃ 全てが疑問系」っていう歌詞。なんでつんくさんはこんなに女の子の気持ちがわかるんだろう?って思う。ハロプロの良さはそこなのかなって思う」
櫻井「何歳くらいからハローファンなんですか?」
譜久村「気づいた時にはもうハローが大好きだったんですけど、『ハッピーサマーウェディング』をテレビの前で踊ってたのは覚えてます。3歳かそれくらいのときだったんですけど、なぜか歌詞に共感してた。『父さん母さんありがとう』っていう歌詞を聴いて、『感謝しないとなー』って思ってました」

 つんくさんの詞はそれぞれの曲に大筋のテーマは一つあるんだけど、いろんな曲に通底して「何気ない日常こそが幸せなんだ」「ごちゃごちゃ考えずに自然体で本能的な恋愛しようよ」みたいなメッセージも入れこんでありますよね。

 さらに読み方として、メンバーのこと・ファンへのメッセージ・プロデューサーからメンバーへのメッセージ・クリエイターとしての決意としても読める。

 例えば、モーニング娘。の最新アルバム『13 カラフルキャラクター』。

メンバーについて書いた詞

 『ラララのピピピ』(全体的に)
 「限界のギリ行きながら 心折れずに来れたこと 都会の匂い馴染めずに すねてた事も事実だけれど」(from『Be Alive』)

ファンからメンバーへのメッセージ

 「どんなに真剣でも 気持ち届かない人もいるさ でも後もう少しあきらめないで 説得してみる こんなに無我夢中でも 帰る時間が来ちゃうもんさ またこの次までに大きくなってね 戻ってくるよ」(from『ゼロから始まる青春』)

プロデューサーからメンバーへのメッセージ

 『恋愛ハンター』(全体的に)
 『ピョコピョコウルトラ』(全体的に)
 「夕暮れの度 泣けてくる 誰かのせいにするのは終わり 有名は孤独の裏返し さぁ 目指すなら最上の栄光とプライドだな」(from『Be Alive』)
 「極めたい 音楽の世界」(from『The 摩天楼ショー』)
 「なんだか乗り気じゃない そんな日は無理をしないも吉」(from『ゼロから始まる青春』)
 「ゼロから始まる青春は誰かのせいにしちゃいけない 出会いも別れもあるだろう 忘れちゃいけないのは感謝なんだ」(from『ゼロから始まる青春』)

クリエイターとしての決意

「最新はもう最新じゃない」from『Be Alive』

 フクちゃんの言う通り「テーマがあった上で隠れテーマがもう一つある」んだけど、その隠れテーマが「自分たちのこと・自分たちからファンへのメッセージ・プロデューサーから自分たちへのメッセージ」っていう”自分自身に関するテーマ”だから、フクちゃんにとってはすごく深く心にくる詞に感じられるんだろうなぁ。