JFN「SCHOOL NINE」121023 ダイノジ つんく♂

大谷「今のアイドルはギミック重視だったりBPMがめちゃくちゃ速かったりして、そういうところでインフレを起こしてるんだけど、つんくさんはBPM140ぐらいで一定させてる」
つんく「そう。速くて150いくかなっていうぐらい。でも140ぐらいのほうが歌えるし踊れる」
大谷「だからメロディが死なない感じなんですよ」

つんく「れいなは(5期)オーディションに年齢をごまかして受けに来てたけど、個人的には『年齢詐称でもええやんけ!入れたい!』って思ってた」

大谷「『One・Two・Three』はエレクトロなアプローチで今までになかったようなアレンジですけど…」
つんく「俺の中ではもっと早くから『こんなことしたい』『あんなことしたい』っていうのがあるのよ。でも高橋愛ではそれはまだ”嵌らなかった”から。高橋の場合はちょっと”演歌の入ってる感じ”がグッとくるわけ。
 今回はれいなぐらいしか歌えるやつがいなくなってきたんで、それなりの歌唱力でもイメージとか雰囲気とかで作品としてデコレーション出来るような曲になった。その流れは『恋愛ハンター』から始まったんだけど」

つんく「飯窪は夜中までダンスの練習をしてる。あいつと中西(香菜)がすごいところは、絶対に『疲れた』とか『しんどい』とかを言わないところ。
 鈴木(香音)はコツコツと淡々とやっていくタイプで、その日に踊れなくても宿題としてちゃんと持ち帰って踊れるようにしてくる。
 器用なやつは現場でなんとか取り繕ってしまうやつが多い。れいなも(今になって)『なんで私は初めの頃、練習の意味があんなにわかってなかったんだろう?今の私があの頃にいたらもっと練習したのに』って言ってる」

つんく「僕らはバンドでスタジオに何時間も入って『こんなん渋いんちゃうん?』とか言いながら(自信を持って)作った作品が、ライブではシラーーッとした空気になるようなことを経験してる。それだとやっぱり手応えがないし楽しくない。やっぱり(ルーツが)ライブバンドだったから『ライブで盛り上がる曲じゃないと』っていう意識がどっかにある」