なぜハロメンのルックスに惹かれるのか

 このアイドルが多数活躍してる時代に、なんで僕はハロプロだけが好きなのか。
 相変わらず僕はこのことについてちょくちょく「なんでだろうなぁ…?」って考えちゃうんですけど(笑)、楽曲・パフォーマンス・歴史・集団文化・プロデュースなどなど、いろんな好きな理由がごちゃまぜになってると思うんですけど、そのひとつに「ルックス」っていうのも絶対あると思うんですよね。

 元々広くアイドルというジャンルが好きな人にはそう見えないかもしれないけど、僕にはハロプロとその他のアイドルグループって、”パッと見”だけでもはっきり違うように見えるんですよ。それは「ハロプロのほうがルックスで勝ってる」という意味じゃないです。なんか「種類が違う」んですよ。

 僕には、他のアイドルグループは主に「前の時代だったらグラビアアイドルを目指してた子たち」で構成されてるように見えるんです。グラビアアイドルでの成功を経由してバラエティタレントっていうルートをたどる人や、それだけじゃなく、ちょっとだけグラビアをやってその後アイドル女優へとシフトするような人も含めて。前の時代だったらそういう成り上がりを目指す人が、今はアイドルグループに所属してブレイクを目指してる。

 で、一方、ハロプロを見てみると、そういう人がほとんどいないんですよね。ゼロじゃないかもしれないけど、他のアイドルグループに比べて圧倒的に少ないように見える。
 そして衣装や髪型も、他のアイドルは「今の時代に、いかにもかわいいとされてるテイスト」でガッチリ固めてることが多いけど、ハロプロはそうじゃない。
 だから、上で「ハロプロがルックスで勝ってるとは思わない」って書いたけど、従来からのアイドルファンで、グラビア系美少女が好みな人から見れば、むしろハロプロよりも他のアイドルのほうがルックスは上に感じるだろうと思うんです。

 わかりやすい一例を挙げると、例えば、鞘師里保。他のアイドルグループのオーディションだったらぶっちゃけ落とされてたかもしれないと思うんですよ(笑)。合格したとしても脇役メンバーで、”エース候補”なんて思われないんじゃないかなぁ。だって、他のグループを見てみて、鞘師里保のようなタイプの子を中央に据えてるグループなんてないじゃないですか(笑)。今の”モーニング娘。鞘師里保”の先入観を捨てて、「一素人の鞘師里保がアイドルグループオーディションを受けたとしたら…」って想像すると、僕にはそう思えるんですよねぇ。
 ファンのみんなが9期オーディションを見てすぐに「鞘師がいい!」ってわかったのは、もうすでに長くハロプロを見てきてて”目が肥えてるから”だと思うんです。「もし自分がハロプロに慣れてなくて、世間で”かわいいとされてる顔”や”流行の顔”を良いと思う普通の感性の人だったら…」と仮定してみてください。たぶん、もっとあからさまにグラビア美少女っぽい人を高く評価して、りほりほってそんなにかわいいと感じないんじゃないかなぁ。つまり、僕らが既にハロプロファンだったから、りほりほのかわいさや魅力を「汲み取れた」。

 そういう「たしかにチャーミングなんだけど、”世間でかわいいとされてる顔”や”流行の顔”ではない子」がハロプロには多いと思っていて、そこが僕にとってのルックス面でのハロプロの魅力なんだろうなって思います。「他よりも勝ってる」とか「他よりも美少女揃い」とかじゃなく、なんか「味がある」感じ。それでいて、たまに和田彩花矢島舞美のような圧倒的な美少女や、徳永千奈美熊井友理奈のようなモデル級もいて、そういうバラエティ感もまた魅力なんだろうなー。