MAG・ネット 121207 大学学園祭で声優さんが人気

大学学園祭で声優さんが人気

 ロールテロップで、どの大学が学園祭にどんな声優をゲストに迎えたかが紹介されてて、アイドル的人気の若手声優を呼ぶ大学が多い中、拓殖大学若本規夫)・日本大学(ベテランから若手まで多数)・文教大学日郄のり子三ツ矢雄二)には好感を持たざるをえない(笑)。ヲタとして硬派な感じが、なんか良いです(笑)。

 ハロプロファンの僕から見ると「なんでアイドル声優さんはこんなに根強い人気があるんだろう?」って不思議なんですけど、ただのアイドルと違うところはたぶん「お兄さん・お姉さん的存在」と「大義名分」なんじゃないかなって思いました。

お兄さん・お姉さん的存在

 声優さんはラジオ番組を持っていたりして、「アニメ業界の広報担当」みたいな役割も担ってますよね? ラジオなどのメディアでファンとコミュニケーションし、ときには作品について真面目に語ったり、ときにはアフレコ現場やアニメ・声優業界のちょっとした裏話を教えてくれる。普通のアイドルよりは少し年齢層が上だから、多少のぶっちゃけトークもしてくれたりして、そういうのをひっくるめて、アニメファンの人にとって「お兄さん・お姉さん的存在」でもあるんだろうなって。これはアイドル歌手・アイドル女優にはない、アイドル声優特有の特徴だなって思います。

「実力がある」という大義名分

 アイドル声優であろうと、作品の中で重要な役を任されてちゃんと声優として一線でこなしてる。また、声優さんが「声優は技能職」のような発言をしてるのも何回か聞いたことがあって、それはつまり、「その道のプロである」という意味で言ってるんだろうと思います。アイドル歌手が歌手としてプロであるよりも、アイドル女優が女優としてプロであるよりも、「アイドル声優は声優としてプロである」という意識は本人もファンも強いんじゃないかなって。アイドル歌手もアイドル女優も、そんな「自分たちは技能職だ」なんて言う人はほとんどいないですからね。
 このことはファンの人たちにとって声優さんを応援する大義名分になるし、普通のアイドルを応援するよりも心理的な抵抗感がちょっと軽減されるんじゃないかなと。「ただ見た目がきれいだったりかわいかったりするだけじゃなくて、声優としても実力・実績があるんだ」っていう大義名分があるおかげで、人によっては普通のアイドルよりも入っていきやすかったりするんじゃないのかなぁって思います。その「実力・実績がある」っていうことは「応援しがいがある・尊敬できる」っていう感情にもつながってくるだろうし。

 逆に、僕が好きなハロプロなんていうのは何の大義名分もないですからね(笑)。ただ「なんか面白い」「なんか惹かれる」「なんかかわいい」ってだけ(笑)。でもその何の「大義名分=言い訳」もなく好きだっていうのも、漢らしく、また数奇者っぽくっていいじゃないですか(笑)。