嗣永桃子のぷりぷりプリンセス 121209

 新嗣永憲法 第百九十一条 洗顔をしたあとは化粧水を必ずつける。お肌モチモチ〜。

 母校で1ヶ月の教育実習をさせていただいていたので、今日の『ぷりぷりプリンセス』の収録は1ヶ月ぶり。たまに(芸能の)お仕事のことを考えて、「これ、ネタになる」とか思ってちょいちょいメモったりしてたから、話すことはいっぱいある。

 1日目は全校集会があって、ももちと一緒に教育実習で来た他の大学生がみんなステージに出て児童に挨拶と自己紹介をしたんだけど、校長先生が気を使ってくださって、ももちはやらなくていいことになった(笑)。
 その全校集会で「挨拶は先生方にもお友達にもしっかりしましょう」って言ってて、「いや、”お友達”って何? 今どき”おとももち”でしょ!」って思って、そういうのが気になって気になって(笑)。
 校長先生からも「学校ではももちではなく”嗣永先生”で徹底するように」って言われてたから、”ももち”はNGだったんですよ。でも、今しゃべってるように一人称が”ももち”なわけじゃないですか。だから最初の頃は「先生は〜」って言わなきゃいけないところで「ももちは〜」って言いそうになるのがしょっちゅうだった。
 ももちは2年3組担当だったから、芸能人で言うと鈴木福君くらいの子がゴロゴロいて(笑)、癒されてた。1日目の帰りの会に子供達がももちに歓迎の舞を踊ってくれてかわいかったんだけど、曲がももクロだった(笑)。「あれ…?1日目から軽いジャブ食らってる…?」って思って(笑)。子供達は何の他意もなく踊ってたんだけど、私の心の中では「なぜももクロさんなんだ…」って葛藤ですよね(笑)。
 給食のときにも校内放送でももクロさんや嵐さんの曲が流れてて、子供達は「アイドルといえばももクロと嵐とAKBでしょー!」とか言ってた。「ちょっと待ってよ!」って机をバンバン叩きそうになった(笑)。
 体育の授業では長縄跳びでリズムを合わせるためにAKBさんの『会いたかった』が流れてて、「リズムを合わせるんだったら『許してニャン体操』でも良くない?」って思った。後で先生に聞くと「流行りの曲を使うことで子供達はテンションが上がるんですよ」ってギラギラした目で言われた。「私のこと、AKBの子って思ってるんじゃないかな」って思うくらいAKBを持ち上げてた。

 ”嗣永先生”でいるからには、小指は立てちゃダメだって思ってた。3・4年生の理科の授業を見学に行ったとき、実験を手伝うことになって、前に出てビーカーを持たされた。すると子供達が「ほんとに立ってるよ」「わざとじゃないんだねー」とか言ってクスクス笑い出した。気づくと小指が立っちゃってた。

 自虐的な話ばかりになっちゃったんで、しっかりした授業の話もしますね。
 基本、算数の授業を受け持ってて、2年生は九九をやっているところだった。その九九のテストをももちが採点したんだけど、合格のしるしに「嗣永」っていう判子を押してもらうことに子供達がすごい喜んでて、「嗣永先生の判子がほしいから、私、九九頑張る」とか言ってみんな九九を覚えようとしてくれた(嬉)。でも「二五=十」とかがわからないんですよ(笑)。それがかわいくって(笑)。
 ももち、先生に向いてる気がする。まず、人前に立つのに緊張しない。教育実習生の方って前に立つだけでも緊張しちゃうみたいなんですけど、ももちは全く緊張しなくって、もう先生からべた褒めですよ(笑)。「子供達の耳に入りやすい声のトーンと、間のとり方と、そして笑顔が素敵」って。「笑顔が素敵。自然なの」とか褒められまくっちゃって(嬉)。

 唯一大変だったのは黒板だった。上まで手が届かないんですよ。
 だから初めは実習生だしスニーカーを履いてたんですけど、日に日にヒールの高い靴を履くようにしていって、最終的には6cmくらいのヒールを履いてた(笑)。それでも黒板の上のほうには届かなかった。
 たくさんの先生方に見てもらう授業のときはスーツを着なくちゃいけなくて、スーツだとあまり手も上げられなくて黒板の上の方に全然届かなかったから、台を使いながら授業してて、すごい間抜けだったと思う(笑)。

 みんな”嗣永先生”として接してくれてたんだけど、11月は『TORE』さんや『さんま御殿』さんや『VS嵐』さんや『世界一受けたい授業』さんみたいな、子供達も観るような番組にたくさん出演させていただいたので、子供達に「ももち、出てたでしょー」とか言われることもあった。でも私が「夜にテレビに出てまた朝学校に来るの無理でしょ?」とか言うと、まだ2年生だからそれを信じちゃって、そのうち「嗣永先生、ももちに似てるね」「先生、ももちに憧れてるんでしょ?」とか言われるようになった(笑)。

 そうやって、その後はすっかり「ももちと嗣永先生は別人」って思われてると思ってた。でも最終日の帰りの会で代表の子が「嗣永先生、今までありがとうございました」って挨拶してくれたとき、最後にその子が「せーのっ」って言うとクラスのみんなが「ももち大好きー!」って言ってくれた。それがもう感動で…。
 それまで他のクラスの子には「ももち」って言われることはあったけど、2年3組の子は一言も「ももち」って言わないでいてくれた。そんな子たちが自分たちの判断で「最後の最後だけももちって言おう」って考えてくれて、みんなからの手紙を冊子にしてプレゼントしてくれた。
 教育実習のときはずっと髪は一つ結びにしてたんだけど、その冊子の表紙のももちの絵はももち結びだった(笑)。

 最終日に職員室で校長先生が先生方を前に「教育実習は今日で終わりです」みたいな話をしてくれたとき、ももちに向かって「まぁね、嗣永さんもいつ人気が落ちるかわからないから、人気が落ちたときに是非教員になってください」とか言われて(笑)。「ちょっと待って!先生方みんなの前でそれ言う?!」とか思った(笑)。
 とにかく充実した1ヶ月だった。今回この教育実習をやって、学校の先生ももちろん素敵だけど、やっぱりももちにはアイドルが一番向いてるなって思った。

 番組前半を全部使ってのももちからの教育実習の報告。パーフェクトだった…。削ろうと思うところが全くなかったです。

 前半はユーモラスに、学校でAKB48ももクロが流れることへの苛立ちや子供達による”ももちいじり”などの自虐ネタ。後半は授業のことや児童とのふれあいについて。でもリスナーを退屈させないように”くすぐり”を入れることも忘れない。

 ももちは昔からトークが上手だったけど、それでも以前は言葉足らずだったりして「ファンには通用する(ファンはわかろうとしてくれる)けどファン以外の人には説明不足だな…」って感じられたときも、僕にはちょくちょくありました。でも、おそらくピンでの仕事から学んだんだろうけど、もう誰が聞いても疑問なく聞けるようなトークが出来てきてますね。今回はそんな成長をわかりやすく見せつけてくれた回だったと思います。

 通常運転になったももちのブログを見ていると、一つ一つのエントリーがちゃんとオチのついた話になってるんですよね。一つ一つがネタとして構成されてちゃんとまとまってる。僕はさゆみんのブログの初期の頃を思い出させられちゃいます。
 今回の”教育実習報告”はそのロングバージョンっていう印象を受けました。たぶんメモを見ながら話してたんじゃないかなーって思うんですけど、そのメモの段階での「全体の話の構成」のバランスのとり方・話の流れの作り方がすごく上手いんですよね。

 今回はかなり感動しちゃいました…。ももちがこんなに力をつけていたなんて。だんだんさゆみんの域に近づきつつあるな、と。
 「天才肌←→学習型」で言うと、僕はどっちかっていうとさゆみんが天才肌寄り、ももちが学習型寄りだと思ってて、なのでももちがここまで力をつけてくれたのはハロプロファンとして単純にうれしいです。この少しタイプの違うハロプロトークの旗手2人が、ハロプロをもっと盛り上げていってくれたらなって。