モーニング女学院〜放課後ミーティング〜 130316 譜久村聖・鞘師里保・石田亜佑美

譜久村「先生にタメ口で喋ってる生徒を見ると、『よく大人にタメ語で喋れるな』って思う。聖はなかなか出来ない」
鞘師「それはわかる。うちも(タメ口で喋ってる生徒を見て)びっくりしたもん」

 これ聴きながら、「先生にタメ口なんて、最近の学校は先生と生徒の関係が緩くなってるんだな…」って思ってたんですけど、よくよく考えてみたら、僕も高校生までは先生にタメ口でした(笑)。ヤバい…。自分が先生にタメ口で喋ってたという事実を、大人になってから今初めて思い出した(笑)。

 小学校・中学校は地元の公立校で、先生と喋るときはタメ口が普通って感じでしたねー。控えめな子だろうが真面目な子だろうが、みんなタメ口。敬語なんてよそよそしい言葉を使ったら、たぶん先生も「お前どうしたんだ?」って訝しんだと思う(笑)。
 私立の高校に行ったとき、先生に敬語で喋ってる同級生を見て、「えっ、先生には敬語で喋るものなのか…?ドラマの中の会話みたい…」って思ったのを覚えてるけど、結局高校でも先生とタメ口で話す子のほうが大多数で、僕もタメ口で喋ってた気がします。

 大学ではさすがに先生には敬語で喋ってたけど、なんで僕は今まで、自分が高校まで先生にタメ口利いてたのをすっかり忘れて、あたかも「普通学生は先生に敬語で話すべきだ」みたいな意識だったんだろう(笑)。おかしいよ! まるで、大学生になってからの「先生とは敬語で話す」という感覚が、高校生・中学生の頃の記憶へと遡って”上書き”されたみたいな…。油断してたら、自分の脳がいかに都合よく辻褄合わせをするものなのかを思い知りました…。たぶん「現在の自分」の価値観が最上位にあるから、その価値観が記憶(思い出)のほうに少しずつ混ざっていっちゃうのかなぁ。

 「言葉遣い」とか「タメ口」とかについてを考えるとき、これからはちゃんと「高校生まで先生とタメで喋ってた自分」というのを自覚しなきゃダメですね。じゃないと今の子に対してズルい。

 これは”いじめ問題”とかを考えるときも同じで、よく「昔のいじめよりも今のいじめのほうが悪質だ」「それは過去を美化してるだけだろ」っていうやり取りがあるけど、そこはほんとに気をつけなきゃいけないなって思います。美化したいのが人間の性(さが)だと思うんですよね。だって美化して自分を正当化したほうが気持ちがいいんだから。
 大人が教育とか学校の問題を語るときは、学生だった頃の自分・級友・学級・学校をもっとガチで、リアルに、ありのままに思い返して、それを基盤として思考を進めないダメだと思います。じゃないと、どうしても「大人になった今現在の自分の価値観」を入れ込んじゃって、ありのままの現実からズレた”ご意見”ばかり言っちゃうことになる。

 と、横道にそれた話はここまでにして…。
 あぁ、学生時代の僕はりほりほやフクちゃんから「こいつ、先生にタメ口で喋ってるよ…」って呆れられる存在だったのか…。でもしょうがないですね。それが現実。
 そして「中学生・高校生で敬語・丁寧語を使えてるハロメンはすごい!」と改めて思いました(笑)。