ハロープロジェクト DVDマガジン Vol.36。つん倶楽部II

 りほりほの「面白い話ができない」という相談からつんくさんの真面目なアドバイスがスタート。『つん倶楽部』はこれまでずっと『恋のから騒ぎ』形式の”面白トークショー”だったのに、まさか突然こんな流れになるとは(笑)。たぶん「せっかくの機会だからここにいるメンバーみんなにトークについてのアドバイスをしたい」って思っちゃったんでしょうね。つんくさんの「周りの物事を意識して見て、メモを取ったりしておくこと」「とっさに話を組み上げられないなら予め話の展開を構成しておくこと」というアドバイスはメンバーにとってためになるものだったでしょうねー。

 つんくさんのあのアドバイス自体はためになるものだったけど、りほりほのことを「トークが苦手な子」って認識してそうなところには、僕はちょっと違和感を感じちゃいました。まぁ、りほりほ本人がそうやって相談してるんだから、それを受けて答えたというだけかもしれませんが。
 僕からしたら、りほりほは頭の回転も速いし、自分の言葉で喋れてる、トークの上手い子っていう印象なんですよね。つんくさんは”話の上手い子”として岡井ちゃんを引き合いに出してたけど、岡井ちゃんとりほりほとの差はほとんど「年齢の差」なんじゃないかなぁ。14歳当時の岡井ちゃんはりほりほほど喋れてなかったですよ。
 14歳当時でりほりほ以上に話が面白かったメンバーなんて歴代でもそうはいないし、面白かったメンバーってだいたいが辻希美加護亜依といった「天然ボケタイプ」なんですよね。「天然ボケタイプ」でないメンバーの中では、りほりほはトーク面でもトップクラスと言っていい、っていうのがりほりほに対する僕の認識です。

 りほりほは基本的に自己評価が低いから、「私はトークが面白くない」って思っちゃうんだけど、実はそんなことはないんですよね。僕もブログやTwitterでよく『RIHO-DELI』のりほりほの発言を取り上げるし、それは面白いと思うからピックアップしてるわけで。でも、りほりほの場合、この自己評価の低さが向上心にも繋がってる気がするから、一概に悪いこととして否定もできないのが難しいところ。
 とすると、向上心の強いりほりほには、つんくさんみたいに真正面からアドバイスをしちゃうほうがいいのかも。「もっと上手くなれ」「上を目指せ」「あの先輩に追いついてみろ」って。
 そう考えたら、つんくさんのあの対応はあれで正解だったのかぁ…。
 「りほりほはトーク上手いのに…」っていう違和感から書き始めた文章だったのに、まさかこんな結論になるとは(笑)。