NHKラジオ『午後のまりやーじゅ』130413 嶺脇育夫

 この番組で初めてNegiccoの曲を聴きました。嶺脇社長絡みのグループということでNegiccoという名前だけは知ってたんですけどね。
 曲を聴いてみて、あまりにもPizzicato Fiveすぎて吹いた(笑)。同時に、「アイドル楽曲にハイセンスな感じを入れるためにピチカート風味にする」なんてありきたりな発想だなーって思っちゃったんですけど、まさか小西康陽氏ご本人提供の楽曲だとは(笑)。
 あんまりにも”出来合いの素材で作った”感が強かったので、てっきりプロデューサーやミュージシャンの趣味で「ピチカートっぽい曲」を作ったのかと(笑)。別にNegiccoに思い入れはないけど、小西さんに対しては「いくらマイナーアイドルとはいえ、オファーを引き受けたんだったらもうちょっと頑張ってあげてほしかったな…」って思っちゃいました。
 たしかに僕も「あまりにもPizzicato Fiveすぎる(笑)」っていう点では面白くて思わず笑っちゃったんですけど、ご本人提供の楽曲だと聞くと、全体的な出来には、やっつけ仕事の感がしてしまいますねぇ…。

 アップアップガールズ(仮)『あの坂の上まで』も初めて聴きました。アプガってこういう歌い方なのかぁ。正統派な女性アイドルグループらしい歌い方ですね。
 僕はハロプロの「メンバーの天然(Natural)な歌声を大事にする」ところが好きなんですけど、ハロプロ出身のアプガが今こういう歌い方になってるのを聴くと、改めて「ハロプロつんくプロデュース)のボーカルディレクションって他とは違うんだな…」って思っちゃいました。

 考えてみれば、ジャニーズのアイドルグループのボーカルだって「かわいい男の子っぽい歌声」に均(なら)されてるし、AKB48をはじめとする他の女性アイドルグループも意識して「かわいい(アイドルらしい)歌声で歌おう」としてるグループが多いように思うから、そうやってかわいい歌声に均していくほうがアイドルグループとして一般的にはウケが良いんでしょうねぇ。
 僕は、メンバーの天然素材の歌声を大事にして、バラバラな個性が集まってひとつのグループになってる感じがする、ハロプロのボーカルディレクションのほうが聴いてて楽しいし、好きなんですけどねぇ。そこにメンバーのリアル感や生々しさのようなものもうっすらと感じられて。