今夜もうさちゃんピース 130909 道重さゆみ

 鞘師と小田と広島でキャンペーンをしてるときに、マネージャーさんからメールが来て『ミュージックステーション』への出演を知った。そのメールを見て、鞘師は「キャァ〜!」って歓声を上げて喜んで「ヤバい!嬉しい!『ミュージックステーション』に出れますぅ!」ってハイテンションで騒いでた。今までに見たことがないような鞘師の喜び方だった。既に感極まって泣きそうになってるような感じが、すっごいかわいくて、逆にかっこよさも感じた。「一生懸命頑張って、夢だったステージに立てるのがこんなにも嬉しいんだな」って。鞘師は「私絶対頑張ります!」って言ってた。
 当日の朝、パフォーマンスや衣装の早替えを入念にリハーサルして、それが終わってみんなが一旦私服に着替えようとしてるとき、鞘師がウルウルしだして、「えぇーっ!」って思って「どうしたの?」って聞くと、本番までまだ8時間くらいあったのに「私、すごい緊張してきました…」って言ってた。鞘師の涙はあまり見たことがなかったのに、あの子、『ミュージックステーション』にいろんな思いを乗せてたんだなって思った。

 モーニング娘。にはアイドルとしてさまざまな仕事があるけど、りほりほにとってはあくまでも「パフォーマンス=歌とダンス」が”本業”なんだなぁ。
 前日のダンスレッスンではみんなかなり気合が入ってたらしいし、たぶん同じように思ってるメンバーは多いんだろうけど、りほりほはその中でもその想いが人一倍なんだと思います。こういうところは高橋愛ちゃんを彷彿とさせますね。

 お気に入りの私のニックネームは、昔から変わらず『さゆみん』。メンバーもみんな後輩になって、メンバーから『さゆ』とか『さゆみん』って呼ばれることはなくなったので、ファンの方から『さゆ』とか『さゆみん』って呼ばれると落ち着くというか、ホッとするというか。『道重さん』って呼ばれると「ちゃんとしなきゃな」っていう感じがするけど、『さゆみん』って呼ばれるとちょっと自分が緩くなれる。ふんわりした空気になれる。

6期オーディションの受けたきっかけ・一次審査への応募・一次審査合格とその後

 当時はモーニング娘。オーディションの参加資格は中学1年生以上で、さゆみは小学生の頃からずっと家族に「中学生になってらモーニング娘。のオーディション受けるね」って言ってた。家族は本気にしてなかったみたいだったけど、モーニング娘。ファン(市井紗耶香さんや後藤真希さん)だったお兄ちゃんだけは本気でさゆみにモーニング娘。になってほしかったのか、6期オーディションが行われてるのをさゆみに教えてくれた。お兄ちゃんが教えてくれなかったら(知らずに)受けられなかったと思う。
 一次審査は『Do it! Now』を歌ってるのを撮ったビデオテープを提出しなきゃいけなかったんだけど、家にそのテープに対応したビデオカメラがなくて諦めかけてた。でも応募期限ギリギリに友達の家からカメラを借りて撮影して送ることができた。

 オーディションへの応募から一次審査合格までのいきさつをこんなに詳しく聞いたの、初めてだなぁ。

 (彼女が作った料理が不味かったとき、我慢して食べてくれる人と、正直に優しく「口にあわない」と言ってくれる人、どっちがいい?)
 正直に言ってくれる人です。恋人だったらその先結婚したりしたら、今後絶対我慢出来なくなるときが来るから。だったら初めから言っておくべき。後になって「あのときは言えなかったんだけど、やっぱりこれ不味いと思うんだよね」とか言われたら、「じゃあなんであのとき言ってくれなかったの?」って思うから。昔のことでケンカするのはよくないと思う。その場で素直に言ったほうが気持ちがいい。

 男性っぽいロジカルな一面を持つさゆみんらしい回答。でも実際にそのシチュエーションになったらこんな冷静になれない気もする(笑)。

 コンサートのときもテレビのときも(トークする内容を)いろいろ想像して行くんだけど、想像と違うほうに話が転がったとき、さゆみは全然上手くいかない。アドリブが効かない。

 『しゃべくり007』で八面六臂の活躍をしてたさゆみんにこんなこと言われたら…。
 さゆみんからしたら、ちゃんと活躍できてる番組でもオンエアにならなかった部分では上手くいかなかった箇所もあったりして、そういうところが反省点なんでしょうね。あくまでもライバルは「面白いテレビタレントさんたち」なんだろうなぁ。
 でもハロプロの中ではさゆみんトークで頭一つ抜け出してるのは誰の目にも明らかなわけだから、ハロコンみたいな「ホーム」の場ではあんまり謙遜しすぎないほうがいいんじゃないかなって思います。

 さゆみは「言わなきゃよかったな」って後悔することが多い。
 昨日のハロコンの仙台公演のMCで、竹内朱莉ちゃん・熊井友理奈ちゃん・中島早貴ちゃん・石田亜佑美ちゃんの4人の『話がまとまらないガールズ』っていうコーナーがあった。竹内朱莉ちゃんは「コンサートの最後のMCで話がまとまらなくて泣いちゃったことがある」らしく、「他のメンバーはコンサートの最中に最後のMCを考えてるらしいんですけど、私にはそれが出来なくって」って言ってた。そこでまことさんに「道重さん、コツを教えて下さいよ」って振られて、「さゆみは前日から考えますね。まだやってもないコンサートを想像しながら考えます」って答えた。でもよく考えたら「”今日の感想”で前日から考えてたことを言ってる」ことになるじゃないですか。「あれは言わなきゃよかった〜」ってすっごい後悔しました。
 あの発言の意味は、「今日感じたファンの人の雰囲気を最後のMCに使おう」みたいに、なんとなくのテーマを決めておくっていうこと。「ノープランでは行かない」っていう意味であって、コメントを全部考えておくっていう意味じゃないです!(笑)。
 ここで言えてよかったぁ。「あの発言どうだったかなぁ…」ってずぅーっと気になってたんですよ(笑)。

 これがさゆみんの才能ですね。
 「こんなに突き詰めて考えてしまう=突き詰めて考えることが出来る」からこそ、選択する言葉の精度がどんどん高くなっていく。