映画『相棒 X DAY』

 右京さんが活躍しないのはちょっと物足りなかったけど、全体的にはなかなか面白かったです。米沢さんのやつよりも見応えがあったような。
 ただ、終盤の、「銀行への取り付け騒ぎ」や「お札が舞う中で犯人を追うシーン」ではちょっと冷めました(笑)。テレビドラマを映画化するときに、舞台設定をやたらと大掛かりにしたりシーンを派手にしてしまうという現象がよく起こるけど、それは観客がそう望んでるからなのかなぁ。そのほうが観客の満足度が高かったり、予告にそういうシーンを入れておくと観客動員が増えたり、とか?
 それとも、スタッフさん側の「テレビドラマでは出来ない派手なことがしたい」みたいな希望によってそうなるのか。

 僕は大掛かりな舞台設定や派手なシーンが見たいタイプではないので、「そんなことよりもストーリーを丹念に描くほうにお金や労力を使って」って思うんですけどねぇ。
この映画は『相棒』ファンがターゲットなんだから、たぶん派手なシーンを求めるタイプの人は少ないと思うんですよね。だったら、画づらに凝るとしても、壮大な舞台や派手なシーンじゃなくて、カメラワークや細かい演出に凝るほうがいいと思うんだけどなぁ。