万城目学「鴨川ホルモー」

 タイトルだけは知ってたけど、なかなか手に取らなかった作品。確かれいなちゃんがこれの映画版を見たってFIVE STARSで言ってたなあ。「内容は説明しづらいけどユニークで面白かった」みたいな感想を言ってた気がする。まあ、そんな感想になるのも頷けるw
 森見登美彦さんを商品検索したとき表示されたのがきっかけでトライしてみたんだけど、読んでみて、なんで森見さんの検索結果に入ってくるかわかった。お二人とも京大生が主人公で、主人公のパーソナリティも似てて、文体も似通ってる。最初は同一人物?って本気で思ったけど、調べてみるとそうじゃないみたい。ここまで似るってすごいなあ。
 物語のほうはコンパクトにまとまっていて、ダレることなく読み切れるのだけれど、設定がやたら魅力的なだけにもっとボリュームが欲しかった。《ホルモー》をもっと見たかったな。どうやらサイドストーリーも出ているようなので、いずれは読んでみようと思う。