嗣永桃子のぷりぷりプリンセス 130512

 新嗣永憲法 第二百十三条 攻略本はチラ見する。チラ見は5秒まで!

 最近、爆笑問題の太田さんが「ももちは歌もダンスも上手いくせにー」みたいなことを楽屋裏でも言ってくる。
 太田さんがいろんなところでそういう風に言ってくれて、嬉しいけど、その分プレッシャーも半端ない。
 テレビの影響力ってすごいから、全然関わってない方にも「ももちは歌もダンスも上手い」っていうのが広まってて、「歌もダンスもパーフェクトな人」みたいにデフォルメされてるような気がする。
 正直、歌もダンスもBerryz工房の中でもそんなに上手いほうでもなく下手でもなく中間くらいの位置なんで、あんまりハードルが上がりすぎるとやりにくくてねぇ…。
 いつもお世話になってるスタッフさんが見に来てくださっても変なプレッシャーを感じる。「あれ?たいしたことなくない?」って思われるのも嫌だから。

 僕はハロプロに対してこういう「歌やダンスが上手い」っていう褒め方は滅多にしないんですよねぇ。
 だってもう13年もファンやってて、歌やダンスが下手なメンバーだっていくらでもいたし、ベテランの卒業と新メンバーの加入によってモーニング娘。のクオリティが下がってるときだって何度もあって、それでもハロプロが好きなわけですからね(笑)。ハロプロには「上手さ」とか「(美少女としての)ルックスのレベルの高さ」みたいな普通のアイドルの評価尺度以外の面白さがあると思ってるので。
 それに、「歌やダンスが上手い」っていう褒め言葉は、普通の人が聞くと「アーティストの中に入れても上手いレベルなんだ」と思っちゃうと思うんですよね。でもまぁ実際はそこまで上手くもないので(笑)、見る前にハードルを上げてあげたくないなっていうのもあります。

 かといって、ファンのみんながネットや口コミで「ハロプロは歌やダンスのクオリティが高い」って賞賛していくのは、興味を持ってくれる人を増やすという面で良い事だと思ってるので、そこに茶々を入れる気もないんですけどね。

 あみみは私のことを褒めるとき「私、歌とかダンスとかチョー下手くそですけど、ももちはめっちゃ上手いですよ」みたいな感じで言うんですよ(笑)。私も「ほんと、やめてよ!」って言うんだけど、あみみは「やっぱ、アイドルの先輩だからめっちゃ尊敬する」ってニヤニヤしながら言ってて、ほんと困ってる。
 そういうふうに言われても大丈夫な実力をつけるべきなんでしょうけど、今はね、もどかしい(笑)。

 何百人・何千人の人の前で話すのは全く緊張しない。ただ少人数の前で話すのはすごい緊張する。ゼミとか大学の講義で発表するときとか。「ここは中野サンプラザだ」って自分に言い聞かせてやらないと出来ない。