亀井絵里 DVD「ありがとう」

 オーディションは歌とかダンスとかもっと大変かと思ってた。実際合宿とか大変だったんだけど、自分ではもっと大変なのを想像してたから。
 モーニング娘。に初めて会ったときは、顔の小ささにびっくりして、顔から目が離せなかった。特に藤本さん、ガキさん、矢口さん。

 初ステージは保田さんの卒業公演で、周囲360度にお客さんがいてすごかった。歌った「Do It!Now」はオーディションのときにビデオ審査のために歌った曲だったので、その意味でも「Do It!Now」を歌えたのは嬉しかった。
 お客さんが声援を送ってくれてるのはわかるんだけど、緊張でずっと耳鳴りのようなものがしてる感じというか、耳の周りに膜が張ってるような感じというか、そんな感じであまり音が耳に入ってこなかった。どこを見ればいいのかわからなかったし、みんなが自分を見てるような感じに思えた。
 ファンの人たちが先輩たちに声援を送ってる様子を見て、モーニング娘。の歴史を感じた。私もファンの人たちに応援してもらえるように、もっと頑張らなきゃいけないって思った。

 イベントなんかはあったにしても、正式なコンサートはさいたまスーパーアリーナが初舞台ですからねぇ(笑)。圧倒されるのも無理もないです。

 デビュー当時は写真を撮られるのが苦手だった。特にソロショットだと緊張して上手く笑顔が作れなくて、写真を撮られるのが怖かった。家でも表情の練習をしたし、やぐっつぁんまこっちゃんの撮影を見て勉強した。

 さゆはいちいち話さなくてもいいようなことでもなんでも話せる相手で、さゆに話すことで気が楽になれた。さゆはすごく真面目でしっかりしてて、かなり助けられた。

 卒業発表のときは、ファンの人に嘘をつかずに本当のことを言えた。それで自分自身も強くなれれば、という思いもあった。正直に言うことで「自分が自分で良かった」って思えた。言った後の時間は今まで過ごして来た時間と全然違った。こんなにも「モーニング娘。になれて良かった」って思ったことはなかった。一歩前に踏み出せたと思う。

 もう何も隠す必要がなく、心に引っかかってることがなくなった、といった感じでしょうか。そんなカメちゃんをたった4ヶ月でも見れて良かった。その間のテレビ番組、メンバーのブログの写真、そして卒業コンサートなどを見ても、本当に生き生きとした良い表情をしてました。

 8年間、泣いたり笑ったり、悔しさや愛情など自分一人では経験できないことを経験させてもらって、周りのメンバー・スタッフ・ファン全ての人に感謝しても感謝しきれない。ずっと心でつながっていきたい。モーニング娘。で学んだり感じたりしたことを自分の財産にして、明るい亀井絵里でがんばっていきます!

 なかなか良いインタビューだなって思って、内容を書き出してみたものの、あまり付け加えることがないですね(笑)。既出の話題、メンバーにとってよくある話題も多いし、卒業のことについてはもうすでにかなり語られちゃってますからねぇ。テレビやラジオの番組とかこういうDVDとかで、メンバーが卒業前までにこんなにもたくさん心の内を語ったのは今までで一番なんじゃないかなぁ。
 そんな内容的には特に目新しいものはなかったインタビューですが、何が良かったかっていうと、カメちゃんの語り口ですね。DVDを見るファンに伝えるために一つ一つ丁寧に答えてくれているカメちゃんの姿が良かったです。そして、卒業の話題になると涙をこらえきれないカメちゃん。またですか(笑)。卒業発表のときの話や、メンバーやファンへの気持ちを語るときにはほとんど毎回泣いてるじゃん(笑)。
 もうこの「毎回泣いてる」という事実だけで嬉しいです…。カメちゃんの偽りのない想いが伝わって来るから。
 「楽しかった思い出も悔しかった思い出も全部ひっくるめて良い経験だった」と幸せそうに心から語ってくれるカメちゃんを見ていると、ファンとしてはモーニング娘。からカメちゃんが抜けるのはすごく惜しいけど、改めて、『良い卒業』だったんだなぁって思いました。カメちゃん、卒業おめでとう!